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PAD患者の大半は生命予後改善の為の治療を受けていない(米国調査)
Circulation 2011, 124:17-23
Background—Whether individuals with peripheral artery disease (PAD)
identified by screening ankle-brachial index
benefit from preventive therapies to reduce cardiovascular risk is unknown. We aimed to determine the number of US
adults with PAD who are not receiving preventive therapies and whether treatment is associated with reduced mortality
in PAD subjects without known cardiovascular disease.
Methods and Results—We analyzed data from the National Health and Nutrition Examination Survey (NHANES) 1999to 2004 with mortality follow-up through December 31, 2006. We defined PAD as an ankle-brachial index 0.90. Of7458 eligible participants 40 years, weighted PAD prevalence was 5.90.3% (meanSE), corresponding t1million US adults with PAD. Statin use was reported in only 30.52.5%, angiotensin-converting enzyme inhibitor/angiotensin receptor blocker use in 24.91.9%, and aspirin use in 35.82.9%, corresponding to 5.0 million adults with PAD not taking statins, 5.4 million not taking angiotensin-converting enzyme inhibitors/angiotensin receptor blockers,and 4.5 million not receiving aspirin. After adjustment for age, sex, and race/ethnicity, PAD was associated with
all-cause mortality (hazard ratio, 2.4; 95% confidence interval, 1.9 to 2.9; P0.0001). Even after exclusion of individuals with known cardiovascular disease, subjects with PAD had higher mortality rates (16.12.1%) than subjects without PAD or cardiovascular disease (4.10.3%), with an adjusted hazard ratio of 1.9 (95% confidence interval, 1.3 to 2.8; P0.001). Among PAD subjects without cardiovascular disease, use of multiple preventive therapies was associated with 65% lower all-cause mortality (hazard ratio, 0.35; 95% confidence interval, 0.20 to 0.86; P0.02).
Conclusions—Millions of US adults with PAD are not receiving secondary prevention therapies. Treatment with multiple
therapies is associated with reduced all-cause mortality. (Circulation. 2011;124:17-23.)
「重症虚血を伴う膝窩動脈慢性完全閉塞動脈病変に対しカテーテル治療を行った一症例」
県立淡路病院 循環器内科 澤田 隆弘
『左第2趾断端壊疽に対し、後脛骨―足底動脈バイパス施行後、腓骨動脈にPTAの追加を要した1例」
加古川東市民病院 心臓血管外科 泉 聡、後竹康子、脇山英丘、大保英文
「末梢動脈造影不良のCLIに対しDistal bypassで救肢した一例」
三木市民病院 山田章貴1)、麻田達郎1)、顔 邦男1)柏木大嗣2)、高石博史2)、
粟野孝次郎2) 1)三木市民病院心臓血管外科 2)同循環器内科
「腓骨動脈側副血行路経由で後脛骨動脈を血行再開できた重症虚血の一症例 」
ツカザキ病院 心臓血管外科 三井秀也 山田幸夫 金光仁志
ご参加頂きました先生方にはお忙しい処、ありがとうございました。今回も活発な討論を頂きました。
講演内容につきましては、順次UP致しますのでお待ち頂きたいと存じます。
次回は2012年6月30日(土)14:00開催です。
第2回 播磨末梢血管治療研究会 学術講演会 2nd HI-PAD
- Harima Interventionist and surgeon conference for Peripheral Artery Disorder-
2011年7月2日(土) 14:00〜16:00
姫路キャッスルグランヴィリオホテル
Program
Drug Information
アテローム血栓症(AtheroThrombIS)に対するプラビックスの有用性
Chair 三木市民病院 循環器科 副院長 粟野 孝次郎 先生
CASE STUDY
「腓骨動脈側副血行路経由で後脛骨動脈を血行再開できた重症虚血の一症例」
ツカザキ病院 心臓血管外科 三井秀也 山田幸夫 金光仁志
「腓骨動脈側副血行路経由で後脛骨動脈を血行再開できた重症虚血の一症例 」
脛骨動脈が閉塞した為、重症虚血を来した症例に対して、順行性アプローチでは到達でき無かったため、唯一開存していた腓骨動脈からの側副血行路よりアプローチし、血行再開できた症例を経験した。側副血行路からのアプローチは、術後閉塞した場合、虚血が顕著となるため避けるべきとの意見もあるが、症例を選んで施行しても良いのではないかと考え、報告した。
「重症虚血趾を呈した膝窩動脈慢性完全閉塞病変に対し、
血管内治療を行い改善した一症例 」
県立淡路病院 循環器内科 医長 澤田 隆弘 先生
症例は70歳男性。糖尿病性腎症のためH16年より慢性血液透析施行中の患者。H23年1月より右下肢腫部に潰瘍を認め、血管病変の精査を行った。CTA上右膝窩動脈慢性完全閉塞と判明するも、精査中に閉塞性黄疸を認め、同時に施行した腹部精査にて下部胆管癌と判明した。腹水も出現しており、透析患者であるため胆管癌の手術療法は困難と判断し、緩和治療とすることになった。しかしながら下肢の虚血症状は悪化、右第1、2趾、腫部は黒色壊疽化し、安静時疼痛も強いため、血行再建術を施行した。悪性疾患のため予後は数か月であり、方針としては侵襲の小さい血管内治療を施行することにした。病変は膝窩動脈であり屈曲部にあたるため、バルーンのみで終了する予定であったが、石灰化が強く、バルーンのみでは拡張不十分でありステント留置を行った。使用したステントは屈曲部であるためフレキシビリティーに富むJOSTENTTM Selfexを留置した。同ステントはストラットが波形ジグザグ構造で、接合部が3か所存在するため良好なフレキシビリティーと高いラジアルフォースを有するステントであり、屈曲部の治療時のbail outにも期待されうるステントと考えられたため、報告する。
「左第2趾断端壊疽に対し、後脛骨―足底動脈バイパス施行後、腓骨動脈にPTAの追加を要した1例」
加古川東市民病院 心臓血管外科
泉 聡、後竹康子、脇山英丘、大保英文
55歳男性。足趾潰瘍が悪化し、左第2趾の切断を施行したが、断端の壊疽がみられ、精査加療目的で当科紹介。既往歴に糖尿病、高血圧、高脂血症。CTおよびMRAにて左後脛骨動脈は下腿下半分から足底動脈に移行する部位まで閉塞し、前脛骨動脈、腓骨動脈は分岐部から末梢までびまん性に閉塞していることが確認された。大伏在静脈により後脛骨―足底動脈バイパス術を施行した。術後バイパスの開存は確認されたが、足趾断端の壊疽が進行した。末梢の血流が不十分と考えられたため、腓骨動脈にPTAを追加し、デブリードメントを行い、植皮術を施行し断端の形成を行った。左第2趾壊疽に対し、後脛骨―足底動脈バイパス施行後、腓骨動脈にPTAの追加をおこない、大切断を回避しえた1例を報告する。
「末梢動脈造影不良のCLIに対しDistal bypassで救肢した一例」
三木市民病院 山田章貴1)、麻田達郎1)、顔 邦男1)
柏木大嗣2)、高石博史2)、粟野孝次郎2)
1)三木市民病院心臓血管外科 2)同循環器内科
68歳男性。右下肢の知覚鈍麻、チアノーゼにて当科紹介となった。緊急カテーテル検査にて、右外腸骨動脈の90%狭窄、膝窩動脈以下の末梢動脈の閉塞が認められた。外腸骨動脈はEVTで良好に開存したが、膝窩動脈はガイドワイヤーが通過しなかった。症状の改善が乏しかったため、血管エコーで末梢動脈を検すると、後脛骨動脈の開存が確認されたため、GSVを用いて膝窩動脈(膝上)から後脛骨動脈へbypassし救肢し得た。術中造影では、良好なrun offが確認できた。CLIに対し、血管エコーの重要性を再認識させられた一例であったので報告する。
すばらしい会となったことを心より感謝申し上げます。
研究会での発表動画をアップしました。
下記リンクより飛ぶことができます。
サイドバーにもリンクを設けております。
またYOU TUBEでも
「播磨末梢血管治療研究会」で検索が可能です。
2010.6.26.明石医療センター
2010.6.26.姫路循環器病センター
2010.6.26姫路赤十字病院
2010.6.26新日鐵広畑病院
「術後下肢虚血をきたした胸腹部大動脈瘤破裂の1手術例」
明石医療センター 心臓血管外科 戸部 智 先生
【症例】83歳 男性 既往歴 COPD
繰り返す喀血、急激な腎機能悪化、肺腫瘍疑われ当院紹介となった。CT検査の結果、胸腹部大動脈瘤破裂、左肺内穿破、出血性ショック、急性腎不全、胸腹部大動脈瘤末梢側狭窄、腹部大動脈狭窄、両側総腸骨動脈閉塞と診断し、緊急手術施行となった。手術は、右半側臥位の胸腹部アプローチで腹部大動脈からの送血を用いた部分体外循環下に胸部下行から腹腔動脈直上狭窄部までの人工血管置換術施行となった。術翌日に両下肢の虚血進行を認め、腹部大動脈の狭窄に対しPTA施行し、下肢虚血は改善したが、呼吸状態悪化し術後7日目に死亡となった。
「ASO急性増悪に対してFogarty血栓除去術と血管内治療によるハイブリッド治療を施行した1例」
兵庫県立姫路循環器病センター 心臓血管外科 岩城隆馬 先生
患者は68歳男性。右下腿の疼痛、色調変化を主訴に当院救急外来受診。来院時、右下腿の色調変化、冷感を認めrt PA,DPA,PTAは拍動を触知せず、両下肢CT angioでSFAの完全閉塞を認めたため、ASOに伴う急性動脈閉塞と診断し、緊急でFogarty血栓除去術を行ったところSFAの血流再開が得られたが不十分でありヘパリンの持続動注カテーテルをCFAに留置して帰室した。術後3日目に血管造影を施行したところAKPAとATAに狭窄が残存していたため、AKPAにはPTA+Stent留置、ATAにはPTAを追加した。これによって下腿への血流は改善し,APIも0.95となり肢切断を回避し良好に経過している。
ASOに伴う急性動脈閉塞では、血管の性状不良、末梢run-offの問題があり血栓除去術のみでは十分な効果が得られないことが多い。この際、血管内治療を併用することにより残存病変の治療やrun-offを改善することでより良好な結果が得られると考えられた。
「安静時疼痛を伴う閉塞性動脈硬化症に対して血管内治療を施行した急性心筋梗塞の一例」
姫路赤十字病院 循環器内科 藤尾 栄起 先生
症例は72歳女性、AMIで緊急入院となりました。急性期 RCA#2、LCX#11に対してPCI施行。以前より両下肢の安静時疼痛を認めており、左総腸骨動脈〜外腸骨動脈にかけての高度狭窄、並びに右総腸骨動脈から外腸骨動脈にかけての慢性完全閉塞に対して血管内治療を行い自覚症状が改善した症例を経験しましたので報告します。
「急性期動脈閉塞に対する治療戦略 特にGolden timeを超えた症例に対しInterventionは有効か?」
新日鐵広畑病院 血管外科 部長 福岡 正人 先生
下肢急性動脈閉塞症は、下肢の冷感、チアノーゼ、疼痛、筋力低下などの症状が出現する急性下肢虚血で、重症例では救肢はおろか救命すら困難な場合もある。しかしながら、いわゆる発症から8時間以内とされるGolden time内に加療を受けられる症例は少なく、かなり手遅れの状態から診断nされる症例も多くある。治療法はその病態に応じて選択するが、血栓除去術のみならず血管内治療も追加したほうがいいのか迷う場合もある。今回、当院で経験した急性動脈閉塞症例のうち、同時に血管内治療を施した症例を供覧する。